歩く日々、とどまる日々。

のんびりしたり、バタバタしたり。

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熊谷守一展



大学を卒業してすぐの書店勤務時代は、たくさんの好きなものに出会って世界を広げるきっかけをくれた数年間だったなぁ、と思います。
熊谷守一も、そのうちのひとつ。東京・豊島区にある熊谷守一美術館にも行ったことがあります。

その熊谷守一の展覧会が、現在ひろしま美術館で開催中です。
仙人のような風貌、中央画壇からは一線を画し、身近な風物を愛して描いた人。
なんだけど、描かれた作品を観ていると、その時代にふさわしいモダンさや空気があるように感じました。
省略し過ぎる、あるいはデフォルメし過ぎる、と評するひともいると思うけれど、ひたすらに対象を観察しそれを描く熊谷にとって、全ての線が必要なわけではなかった、ということなんだろうな。

いちばん最初の展示室に、21歳で亡くした長女の絵が展示されていました。その隣には、3個の卵ーー身体を壊した娘のために飼っていた鶏が産んだ卵ーーを描いた絵。
卵の絵がとても平らかで穏やかに見えて、これを描くまでにどれだけの思いがあったのかと考えるともうたまらなくて、泣けてしまった。

熊谷守一美術館は彼の死後、旧宅を立て替えて作られたのですが、今日の作品たちを観ていたら、そのままのお庭の様子も見てみたかったなぁ、という気もします。
優しいまなざしに溢れた、気持ちの良い展覧会でした。
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